携帯電話料金値下げの先に待つものは何か?
どうも popyです。
NTTドコモが料金の値下げを発表しましたね。2〜4割の値下げになるそうですが、今度はどうなるでしょうか。大手3キャリアは絶賛5G導入に向けて、設備投資真っ最中なわけですよ。つまりお金がかかるのです。そういう状況で無理に値下げを発表するのは、個人的には「うーん」という感じです。
以前、上の記事でも記載しましたが、値段の安さを求めるならMVNOに移ればいいんですよ。大手3キャリアが改善しなくても良いというわけではないですが、それを強要することで最終的にはMVNO事業者にも必ず影響を与えると私は考えています。3キャリアがMVNO並みに安くなってくれば、MVNOなんて必要ありませんから。
契約者数が6,000万人と仮定して一人あたり100円値下げした場合、企業側は60億円の損失です。企業としてはインパクト大ですが、個人で見ればたった100円の値下げです。そう考えると、2〜4割(約2,000〜3,000円)の値下げが企業に与える影響がどれほどの大きいものかお分かりになると思います。つまり値下げした分は、別の部分で回収することになります。
値下げの詳細はまだ語られていませんが、通信費と端末代金の分離を加速させるそうです。具体的にこれでどう値下げするのかまだ分かりませんが、端末購入をキャリアでしなくてよいということであれば、今以上にユーザは選択肢が増えることになります。喜ぶ人もいるでしょうが、ただ勧められるがままに契約してきた人たちはより混乱するでしょう。
一方auを展開しているKDDIはドコモの値下げ報道に対して「必ずしも追従はしない」と発言していますね。とはいうもののKDDIだけが今の水準のままであれば別の価値を見出さない限り顧客は離れて行くでしょう。今後の展開には注目です。
いやーそれにしても携帯電話料金の値下げに関しては、なぜこんなに関心が高いのでしょうか?個人的には電気料金の値下げとかしてほしいんですけどね。そうすれば嬉しい企業だってたくさんあるでしょう。
政府が値下げを強要する国、無料のアプリ・サービスが当たり前のような国で景気が良くなるとはとても思えませんw どうでもいいことに結構お金を使う人ほど、値下げしろとか多いんですよね。サービスの価値を理解して正当な対価を支払うという世の中になればいいのになと個人的には思います。
話を戻しますと値下げが原因で携帯電話サービスの発展に影響がないことを祈るばかりです。もし仮にドコモが大幅な値下げをした場合、auやソフトバンクは値下げしないのかという議論になるはずです。それが原因で業界全体が設備投資に消極的になり、日本の携帯サービスが失速してしまうのは大問題です。日本の通信サービスの品質は本当に高水準です。そのおかげで日本全体の企業が成り立っていると言っても過言ではありません。
目先の値下げに気を取られないでください。改善すべきは本当に料金なのか、今一度よく考えてみませんか?何度も繰り返し言いますが、値段を安くしたいならMVNOという選択肢がありますよ。
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