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楽天高笑いwww の業務提携について

どうも popyです。

 

KDDI楽天の業務提携が発表されました。簡単に説明すると以下の通りです。

 

楽天は決済基盤や物流基盤をKDDIに提供する。

KDDIは通信ネットワーク基盤を期間限定で楽天に提供する。(楽天ユーザがauのネットワークに接続できるイメージ)


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楽天は2019年に第4の携帯キャリア(MNO)になることがすでに発表されており、サービス開始に向けて早急なネットワーク環境の構築が必要な状況でした。日本全国にネットワークを構築することは、期間的にもコスト的にも到底不可能なので3キャリアのいずれかに協力してもらう必要性がありましたが、最終的にauが手を貸した形となります。

 

これは楽天にとってはかなり助かります。いくら楽天が安い料金プランを発表したところで、使えるエリアが首都圏や地方の一部では誰も利用してくれません。しかしauのネットワークを期間限定とはいえ利用できるということであれば、ユーザを増やしつつ着実に自前のネットワークを構築して行くことができます。楽天にとってはとてもメリットがある業務提携です。

 

 

一方、KDDIにとってはどうでしょう。楽天が誇る決済基盤を利用して新しく「au pay」のサービスを開始することが発表されました。楽天ペイが利用できる店舗で「au pay」も使えるようになる想定です。すでにNTTドコモソフトバンクではバーコード決済のサービスを展開しており、auは遅れをとっていましたが楽天に協力してもらうことで一気に巻き返しを図る算段です。

 

しかしよく考えてみてください。確かにauが一からバーコード決済を始めるよりかはスムーズにサービスを展開することができますが、すでに楽天ペイが使える場所でわざわざ「au pay」を使おうと思いますか?楽天はクレジットカードの発行数も多く、共通ポイントとして楽天ポイントも展開しているため、普通に考えれば楽天ユーザは楽天ペイを使うでしょう。auユーザを上手く取り込んで拡大していく必要があります。

 

そもそも楽天ペイを導入している加盟店が「au pay」も導入してくれるのかが不明です。楽天のシステムを丸々利用して加盟店側に負担がないのであれば、ある程度賛同してくれる気もしますが、加盟店にとっては店頭オペレーションにも影響を及ぼします。楽天ペイがあれば十分だから「au pay」はいらないという加盟店もいるのではないでしょうか?

 

そう考えるとKDDIにとっては魅力がない業務提携になってしまいます。楽天のもつアセットをいかに上手く利用して各種サービスを展開していけるかが大きな鍵となりますね。

 

au pay」が上手くいくかは分かりませんが、キャッシュレス決済に参入する企業が増えてきていることは個人的には嬉しいですね。日本全国でキャッシュレスが当たり前になるように応援して行きましょう。

 

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